【九星学】歳破殺と月破殺【凶方位+運気】

占いの知識

歳破殺・月破殺は凶方位で運気にも影響を、、、

 九星学における歳破殺と月破殺について解説します。それらは、万人共通の凶方位で、更に運気にも影響を与えます。

 凶方位であることは一般的に良く知られますが、運気にも影響を与える事にも注目してください。

 例)今年は歳破殺を受けるから少し気をつけなくちゃいけないな…とか、今月は月破殺だから○○はやめておこう・・・などです。

十二支の反対側がそれ

 歳破殺は字のごとく「年(歳)単位」の事を言います。その年の十二支の反対側歳破殺です。

 月破殺は「月単位」の事です。その月の十二支の反対側月破殺です。

 図でわかりやすく解説します。

 まずは歳破殺です。上は方位と九星、十二支を示した「盤」です。「年盤」と言います。

2022年 寅年 五黄土星の年盤です。

 寅の方位は東北東(上図赤丸)なので、その正反対である申の方位(西南西)が歳破殺です。

 その方位は一年間凶方位になります。万人共通です。

 そして、その歳破殺の場所には二黒土星がいますから、二黒土星生れの人は歳破殺を受ける年です。


 続いて2023年も見ていきます。

 同じく歳破殺ですが、こちらは、

2023年 卯年 四緑木星の年盤です。

 卯年なので、卯の方位⁼東、その反対側の酉の方位=西が歳破殺になります。

 万人共通の凶方位で、六白金星生れが歳破殺を受けます。


 続いて月破殺です。下図をご覧ください。

 この図は2022年 9月(酉月) 四緑木星(月) の「月盤」です。

 十二支と月の相関関係は次のようになります。これはいつも変わりません。

1月=丑

2月=寅

3月=卯

4月=辰

5月=巳

6月=午

7月=未

8月=申

9月=酉

10月=戌

11月=亥

12月=子

 上の図は9月ですので、酉の月になります。酉の方位は西ですから、その正反対の東(卯)の方位が月破殺になります。

 万人共通の凶方位で、上の図では二黒土星が月破殺を受けています。


 最後にもう一つ、下は2022年11月の「月盤」です。

 2022年 11月(亥月) 二黒土星(月) の月盤です。

 11月は亥の月です。亥は北北西30度の方位ですから、その正反対の南南東30度の巳の方位が月破殺になります。

 同じく万人共通の凶方位です。

 そこには一白水星がいますので、一白水星生れが月破殺を受ける月になります。

方位における歳破殺と月破殺

 歳破殺も月破殺もいずれも万人共通の凶方位になりますから、引っ越しや旅行を避けるのが良い方法です。

 用い方が少し異なりますので、注意も必要です。

引っ越し

 引っ越しの場合は、方位盤の「年盤」を最重視します。歳破殺が年単位=「年盤」⇔月破殺が月単位で=「月盤」

、、、このようになりますので、歳破殺を優先して考えます。(その他の五黄殺や暗剣殺ももちろん重視します。)

 ですから、例えば、「寅年に、西南西(申の方位)「歳破殺」に引っ越したいのだけれど、○○月は月破殺じゃないから大丈夫かな?」

、、、このような判断は誤りです。あくまでも、引っ越しの場合は年単位(年盤・歳破殺)を最重視します。

 年盤でも凶方位、月盤でも凶方位であるならば、その凶度合いが強くなり災厄に遭遇しやすことは言うまでもありません。

旅行

 旅行の場合は生活拠点(専門用語:太極 たいきょく)を動かすわけではありませんので、方位盤の「月盤」を基本視します。

 すなわち月破殺です。(月盤の五黄殺や暗剣殺も大事です) できれば、歳破殺への旅行も避けたいとこではありますが、それよりも月破殺の方が大事です。

 ですから、例えば、9月に「東に」旅行をしたい、、、そう計画を立てたとします。

 9月(=酉の月)ですが、その反対側の東(卯の方位)は常に月破殺になります。子年でも午年でも申年でもいつでも月破殺です。どんな年でもです。

 しかし、「歳破殺じゃないから大丈夫かな、、、」そう考えるのは誤りになります。

 引っ越しは歳破殺⇔旅行は月破殺、、、そう考えるとわかりやすいと思います。

運気における歳破殺

 歳破殺や月破殺は運気にも影響を与えます。まずは歳破殺について解説いたします。先の図を今一度。

 下は2022年の年盤です。寅年なので反対側の申が歳破殺ですが、そこには二黒土星がいます。

 二黒が歳破を受ける年です。

 書籍やyoutube動画では「歳破殺を受けると低迷期・凶運期」、、、そう解説している場合もあります。

 つまり、2022年の二黒土星生れの人は総じて運勢が悪い、、、その意味ですが、実際には少し違います。

 確かに、歳破殺を受けている年とそうでない年では運勢の強弱に違いがありますが、しかし、歳破殺を受ける=低迷期・凶運期という解釈はしません。

 歳破殺を受けるんだから、何もかもが悪くて十分注意すべき時期・・・という事ではありません。

 ある一定の事柄に注意しておけば、決して低迷期でもなければ凶運期でもありません。

 具体的にお話ししていきます。

2022年は二黒土星生れが歳破殺を受けるが、、、

 先のように2022年は二黒土星生れの皆さんが歳破殺を受けます。

 二黒は南西(坤宮)に入っています。南西には次のような運勢があります。

  1. 家庭運
  2. 補佐運
  3. 育成運

 これらがすべて悪くなるわけではありません。歳破殺を誤解してしまい、一番良くないのは次のような考え方・かかわり方です。

  • 家庭運に歳破殺を受けるのか、、、→では、家族と距離を置こう・・・
  • 補佐運に歳破殺を受けるのか、、、→では、人と関わらず自分優先にしよう、、、
  • 育成運に歳破殺を受けるのか、、、→では、教育係を辞退して誰かに任せよう、、、

 確かに、歳破殺を受けますから何らかの波乱や障害があるかもしれませんが、運勢そのものに逆らうのは逆効果です。

 例えば、家庭運で言いますと、夫婦や親子の不和が生じたり健康・金銭・子供の学業などで問題が生ずるかもしれませんが、それがかえって家族のきずなを深めたり、家族の存在に感謝を覚える可能性もあります。

 つまり、家庭面における良い事がありつつも多少の問題も生じやすいという事です。

 ならば、始めから不和を避けるために接し方を注意したり、日々の生活の中で警戒心を持ち、トラブルを感じたなら迅速に対応していけば結果は安泰・安心となります。

 補佐運についてもそうです。あまり好きではない上司や部下の補佐をせざるを得ない場面に遭遇するかもしれませんが、それによって相手の良い面に気づけたり、或いはあなた自身の補佐するスキルがアップするなどの良い面もあります。

 育成運も似ています。やる気がなくて覚えの悪い人を教育しなければならない立場になってしまい、苦労してしまう事もあるかもしれませんが、ご自身の育成スキルがアップする可能性も出てくるわけです。

 このように基本的な運勢に沿いつつ、ある程度の警戒心を持つ+なるべく前向きな考え方、、、これによって発展的になります。

2023年は六白金星生れが歳破殺を受けるが、、、

 2023年は卯年で四緑木星の年です。もうお分かりかと思いますが、次の図のように六白が歳破殺を受けます。

 六白は西(兌宮)に入る2023年ですが、西(兌宮)には次のような運勢があります。

  1. 金銭
  2. 異性
  3. 飲食
  4. レジャー

 歳破殺を受けていてもそうでなくても、これらの事柄を楽しんだ方が良い年です。

 欲しかったものを買い、異性と楽しい時間を過ごし、飲んで食べて遊ぶ年です。

 ただ、歳破を受けていますから、いつもよりはそれらに注意が必要になります。

 例えば、金銭でいうと後悔するお金の使い方をしないように心がけ、詐欺や盗難対策をこうじておく、ギャンブルを避ける、、、などです。

 異性にもてすぎて浮気や不倫に注意する。美味しい物を食べる機会が多くて太ってしまうなどもそうです。

 遊びすぎてしまう=レジャー運ともいえます。

 歳破を受けるのだから、なるべくお金を使わない、、、なるべく遊ばない、、、それは運に沿っていませんので良くありません。

 あくまでも基本的な運勢に沿いつつ、注意すべき点に警戒心を持っておけば未然に防げます。

 決して、低迷期だから・・・凶運期だから、、、そのように落胆したりマイナス思考にならないでください。

 占いは上手に関わり「活用」するものですので、それが大事です。

運気における月破殺

 続いて月破殺が運気に与える影響について解説します。先の歳破殺と同じように考えます。

 基本的な運勢に沿いつつ、注意もしましょう、、、という事です。

2022年9月は二黒土星が月破殺を受けるが、、、

 下は2022年9月の「月盤」です。月単位の盤です。 酉の月・四緑の月です。

 酉の反対側の卯=東には二黒土星がいますので、二黒土星生まれの方が月破を受けることになります。

 東(震宮)に自分の生まれ星が入った時には、物事が新しくスタートする春のような朝のような活発な吉運です。

 草木が芽吹き(目が出る)、太陽が地平線から「出て」来る運勢でもあります。その「出る」運勢ですので良い事もそうでない事も表に出る月でもあります。

  1. スタート運
  2. 積極性
  3. 自己主張

、、、これらの運勢があります。月破を受けるのか、、、では、それらについてはすべて消極的に考えよう・・・これはいけません。

 新しい事を始めるのはやめよう・何事も消極的に対応しよう・自己主張を控えよう、、、これはだめです。

 あくまでもその運勢に沿って行くのが大事です。

  • 新しい事に挑戦しつつ、安全対策を整え、対人トラブルを招かない、、、
  • 何事にも積極的になりつつ、焦らず状況判断も忘れない、、、
  • 自己主張を最優先にしつつ、言葉のチョイスやタイミングを見計らう、、、

、、、これらがおすすめです。あくまでも、運に沿って行くのが良い方法です。決して低迷運だと思わないでください。

2022年11月は一白水星が月破殺を受けるが、、、

 上は2022年11月の「月盤」ですが、11月は亥の月ですから、正反対の巳が月破殺になります。

 そこには一白がいますので、一白水星生れが月破殺を受ける月です。

 辰巳の方位は南東で、南東には次のような運勢があります。

  • 出会いと別れ
  • 信頼され尊敬される
  • 几帳面
  • 移動

 これらには積極的になるのが良い月です。たとえ、月破殺を受けたとしてもです。

 出会いを求めて、人と積極的に関わろうとする姿勢が◎です。月破殺を受けますから、よくない人との縁もあり得ますので相手を見極める事が大事です。 大切な人との縁を切らないように言動に注意することも有効です。

 信頼され尊敬される事も多いですが、その分だけ便利に使われることもあり得ます。これも相手を見極め、貴方を利用しようとする人とは離れる事です。

 几帳面でいることは仕事もプライベートも効率的で合理的になりますが、神経質にもなりがちですから、細かな事を気にし過ぎない事も大切です。

 移動運は出張や旅行、外出の勧めです。行き先の状況が予想外のケースもあり得るので、下調べが有効ですし、外に出ることが多いので家族をおろそかにしない事が有効です。

まとめ

  • 歳破殺も月破殺も凶方位です。
  • 歳破殺や月破殺を受けるからといって、イコール低迷期、凶運期ではありません。
  • その時の年運や月運に沿った行動が一番大事です
  • それに加えて歳破殺や月破殺への警戒心を持っておけば安心安泰です。
  • 警戒心とは早めの対処などが一つの方法で、その他はその時々の運勢に合致した考え方を大切にすることです。

 是非、歳破殺や月破殺を怖がることなく、適切に関わり、対応してください。そうすれば何も怖い事はありません。

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 九星気学や四柱推命など、東洋の占いにタロットカードを合わせて判断するスタイルをとっています。

 ちょっと変わったやり方です。(九星気学、四柱推命+易、又は西洋占星術+タロットが王道)

 鑑定歴20余年の本業占い師です。鑑定した人は数千人以上だと思います。

 悩み事や相性はもちろん、経営、子宝、建築、命名など様々な案件を経験しました。

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